

見え難い時は
メガネ店で済まさない
たまに急に見難くなる事があります。 メガネをかけている人は、メガネの度数を疑って眼科に行かず、簡単にメガネ店で度数を変えようとする場合が多くあります。 目が急に見難くなるとき、痛みなど伴わないので安易に考える傾向がたいへん強くあります。
このような場合ほど警戒を要します。 最悪失明する予兆の場合があります。 逆に「痛みを覚えない」「見え方がおかしい」時こそ、重篤な目の病気を患っている可能性が高く、眼科に行くべきです。
以下、いずれの場合も同じ事ですが、眼科に行くようにしてください。
ケース1(結膜炎)
「風邪を引いていて、朝起きた時目ヤニが出て、見難い。」 結膜炎の恐れがあります。 角膜は荒れて、スリガラスのように見難くなっています。 治療し、治ればちゃんと見えるようになります。 下手にメガネ店へ行くと、分からないメガネ店は、ガンガン度数を強くして、逆に見難い「過矯正」のメガネを作ることがあります。 結膜炎が治るころには、「目が疲れてしょうがない」とコボす結果になり、悪循環をくりかえすことになります。
ケース2(緑内障)
「白熱電球などを見たりすると、周辺に孔雀の羽のように虹が見え、目がなんとなく重たく感じられ、鼻側の視野が狭くなったような感じで見える。」 緑内障の恐れがあり、放置されると網膜が徐々にハガレて失明する恐れがあります。 早期に治療すれば、失明は免れる事が可能です。 皆さんが「驚かされ」嫌う、プシュッと空気の出るあれです。 あれはあなたの目の眼圧を測って、ドクターはあなたの失明を最小限防ぐべく眼圧の検査しているのです。 たいへん重要な役割があるのです。 これからは嫌わずに喜んで検査を受けてください。(笑い) 結膜炎の検査としても使います。
ケース3(白内障)
「お天気の日などメガネをかけて外出した時など、明るいところでは白いカーテンがかかったような感じで見難く、室内など少し暗いところに入ったりすると見やすくなる」 白内障の恐れがあります。肝臓、腎臓等の内臓疾患があると併発性の白内障になり易くなります。 通常加齢により自然に目の中のレンズが老化して見え難くなる症状です。白内障と言うのは、明るいところなどに出た時、白いカーテンがかかったように見えるので「白」と言っていますが、実際の水晶体の色は茶褐色になっているのです。
末期的な患者が、老メガネで間に合わず、新聞などを読みたくて拡大鏡などを求めに来られることがありますが、見ると歩く事さえおぼつかなく日頃の生活における運動が不足し健康を害している場合もあります。
また手術を恐れて放置している場合が少なくありません。無理もないことです。もし、「見えなくなったら」確実に周辺に迷惑がかかり「一人でクヨクヨ心を痛めている」場合を時々目にすることがあります。 家族の理解と協力がとても大切です。
白内障の手術は、安心できるたいへん安全な手術になっています。 手順が決まっており、昔のように注射で圧迫感のある球後麻酔などなくなり、人によりますが片眼15〜30分程度の手術で通院で済みます。「案ずるより生むが易し」です。
白内障は高齢者だけに限らず、アトピーや内臓疾患を持つ、若い人でも患う場合があります。 「どの程度になれば手術をするか」は個人差があり、生活に支障がある場合などドクターと相談して決めます。 手術後、人口水晶体(IOL)を挿入すると、擬似調節はありますが、調節力のない固定焦点になり、見え方の希望により、遠くを見ることを中心にするか、近くを見ることを中心にするか決めます。
一昔前の、正に牛乳ビンの底のような分厚いレンズのメガネをかける必要がなくなりたいへん便利になりました。また、網膜に異常がなければ、手術をすれば、確実に明るく見えます。
ケース4 (網膜上の異常)
「痛くないし、遠くを見たり、近くを見たりすると、『水平線が波打つ』から乱視じやないのだろうか?」この場合網膜上の異常を疑う必要があります。
メガネ店で、「物がゆがんで見える」「乱視」などと言ったら、あなたと一緒に全く的外れの「乱視」を合せようとするかもしれません。(^^; 乱視を合わせたところで何の役にも立ちません。 眼科に行かれても、これ以上悪くならないよう現状維持に最善を尽くし、失明したり症状が進まないよう治療するだけの場合があります。 先ず、メガネ店はたよりにしないで下さい。
自分で出来る簡単な網膜検査
老眼の人は老メガネを掛けて、良く見える距離で、方眼紙を片目づつ中心を見ながら周辺の直線がどうなるか「ダブる」「波打つ」「見えないところが有る」などチェックしてみてください。該当するような事があれば、スグ眼科に行きましょう。 このような異常は、痛みなど有りませんが、網膜=ものを見て感じるフィルムに異常の恐れがあります。
これら簡単な症状で、何でもないようなことが、実は怖い失明の予兆として、徐々に或いは急に見難くなる場合があります。 目の病気の恐ろしさは、失明すればイキナリ生活が停止する事を意味するのです。 痛みもなにもありません、単に「見難い」「「見え方がおかしい」から始まり、ほかに著しい症状がないのです。
「見え難い」時は、メガネ店に行っても仕方ないのです。 先ず、眼の専門「眼科」から始めてください。 混んでいて、待つのが嫌いでしょうが、でも「急がば回れ」の通り、一番の近道で間違いの無い賢明な方法です。
たまに高齢の患者さんで、眼科の「プシュッが嫌いで、アレをするなら帰る」とワガママいう方がおられますが (^^;、
周辺にそのような方がおられたら「アレで失明を防ぐ」とこっそり教えてやってください。(^^;
尚日本の失明者の大半の原因は、「緑内障による失明」と言われております。
Just a coffee break. チョット脱線タイム。
ある先生が講演で、「球結膜下出血」の患者が「『眼底出血』した、エライコッチャ救急車よべ!」大騒ぎの話をされていました。目の病気のなかで「見た目ド派手なものはたいした事ない」ともお話してられました。
同じような患者さんを私も見たことがあります。 待合室でソワソワ不安そうにしている患者さん、見るとホント、国旗じゃないのですが白地に赤く 『真っ赤な血が白目に地図模様』
何かぶつかったのか聞くと開口一発出てきました、ガ〜ン 聞いた私はマッシロ(^^;
「ぶつかってもいないのに昨晩見たら、痛くもないんだけれど『ガンテイ出血』してるのですよ、失明したらどうしようか心配で、昨日は寝ていない」 堰を切ったように早口で・・・
実は「目の底の出血」は、鏡を見ても分からないものなのですが・・・・・・・・何処で耳にするのでしょうか・・・・・多分 語呂が良いのでしょうね。(^^;
診療を終え帰り際ヤレヤレという表情で、
「ありがとうございました、先生が『失明しない。日にちがたったら消える』そうで『心配ないって』」
と安心した様子で言ってました。
これ「球結膜下出血」といいます。目の玉の外側の毛細血管からの簡単な出血です。 寝不足などでなったりします。
なるほど、「ド派手なモンはたいした事ない」のとおりでした。
デモこの患者さん鏡を見てびっくりして、可哀想に一晩悶々として死ぬほど心配だっただろうと思います。 晴れて不安解消、ハッピイ・エンド!(^^; (笑い)
こんな先の見込みのはっきりする病気ばっかりだったら、先生も 楽しいでしょうに・・・
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