そんなにしょっちゅう目を洗って大丈夫?
前の項で言った事ですが、角膜の表面はおおよそ三層構造で目を護っています。角膜上皮の上に、ムチン層と言う粘膜質の層が、角膜が涙を水玉のようにはじかないようにしており、 次ぎに来る涙層の中には養分、殺菌作用のリゾチューム、体液と同じ塩分濃度を保ち老廃物不純物を洗い、酸素を補給するなどの役目を持つ層、その上に油脂膜が角膜表面から水分の蒸発を6割強防いでいます。 良くこれらの事をよく覚えておいてください。
涙を、塩水、ある詩人は海にたとえたり、色んな感情表現に使ったりもします。 しかし涙がが、塩水のような単純なもので無く、これも色が赤くないだけで、いろんな重要な要素を含む透明な血、あるいは高価な血液製剤と考える方が正しいでしょう。
目が乾きやすいから涙を補給すると言うわけで、「人口涙液」や「目を洗う洗浄水」などなどありますが、組成表には、塩化ナトリューム(食塩)塩化カリウム(塩化ポタジューム、余り使わないので煙幕代わりに使っている向きもある)PH緩衝材(防腐剤)及び水等以外に特別な配慮のある薬剤は、余り見た事がありません。
早い話、大量の食塩水で目を洗う時、同時に乾きを防ぐ油脂膜、殺菌作用のあるリゾチューム、湿潤を図るムチンなど一緒に洗い流してしまいます。 単純に、「目を洗う」事は、これら目を保護するものを「薄めたり」、「失わせてしまう」ことです。
涙の成分が薄くなったり、なくなったりすると、、「目が乾きやすくなり」「感染症に罹りやすく」「目の栄養が不足」するなど容易に察しがつきます。 浅はかな人間の考え出した人造のものと、神が人に与えた涙とは余りにもかけはなれた違いが有り、まして個々人に合わせ作るとすればよりむずかいしいものになるでしょう。
河川の水に含まれた極微量の環境ホルモンでさえ、大騒ぎする時代、人為的に添加された防腐剤は、体に良いのでしょうか? 飲料水など、一晩置いたら誰も飲みませんが、防腐剤が入っていると一〜二年置いても腐りもしません。
普通、健康であれば、涙は幸いに天性充分に備わっており、乾いたりするなど疑問があれば眼科医に委ねる方が正しく、近道です。
TVコマーシャルにだんだん毒されて、テレビ見る人はみんな「目を洗ってスッキリしなければならない」のでしょうか? 日頃無害な物まで毒になってきました。
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